Categories: 風景・景色

一晩で120cm!観測史上最大積雪に襲われた極寒都市帯広市を訪問

2025-02-06 No.1051

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。

この冬季シーズン(2024−2025)は雪の少ないシーズンでした。

アイスバーンも少なく、積雪の少なさから冬でも山にも車で入れるくらいの積雪でした。

一昨日までは!!!

2025年2月3日夜から4日にかけて、十勝はとんでもない積雪に見舞われました。

12時間で積雪120cmという観測史上最大の積雪をここ十勝帯広市で観測。

私は帯広市の近郊の町に住んでおり、その町は積雪51cm。

一晩に51cmの積雪はかなりの大雪なのですが、120cmの前では霞みます。

雪に覆われた帯広を見学に行ってきました。

観測史上最大の積雪についてお届けします。

 

積雪の少ないシーズン

5cm。

今シーズン(2024−2025)帯広市のこれまでの積雪はわずか5cm。

例年の積雪は50cm程度(帯広生まれの個人的印象)。

あまりの雪の少なさから帯広市氷まつり(1/31-2/2の3日間)の開催が危ぶまれていました。

雪像用や滑り台用の雪は他の場所から持ってきたとのこと。運営お疲れ様です。

参考サイト:

第62回帯広氷まつり

 

今冬の積雪の少なさは帯広市だけではなく、十勝全体の話でした。

雪が少ないとエゾシカたちも餌に困らず冬を過ごせます。

そうすると翌春は多くの子鹿たちが産まれ、農業被害も増える見込みでした。

鹿が増えることは嬉しい反面、農業被害が増えるので困ったなぁと思っていました。

しかし、そんな状況は2025年2月3日の一晩でひっくり返ります。

 

突然の大雪

[2025.2.4北海道十勝 一晩で120cm降り積もった雪]

2月3日の21時頃から最初は細雪が降り始めました。

窓から降る細雪を観ていると大雪になる印象はありませんでした。

そのまま就寝。

シンシンシンシン…、私が眠っている間に降り続いていたのです。

 

目が覚め、起きて茶色の遮光カーテンを開けます。

白!?

窓一面の純白の大地と降り続く雪。

あぁ、これは大変な雪掻き作業が待っているなと実感。

まずは顔を洗い、温かいヒグマのタンと野菜たっぷりの味噌汁を食べて、スキーウェアを着用し雪掻き準備を整えます。

 

玄関をあけると、膝上まで雪が積もっています。

玄関フードに置いていある金象印のアルミスコップで、まずは車までの道を確保します。

車まで到着してからは、車周辺の雪を除雪。

その作業の途中で、すでに出勤時間。

出勤時間までに車を道路まで出すことは無理。

職場までは1.2kmほどなので、雪中行軍を決定。

歩道はもちろん除雪がされていないので、冬山のラッセル。

この日は小中高も休校。正解ですね。

職場に25分ほどで到着。普段は12分ほどなので、普段よりも倍は時間がかかる。

そこから、職場の駐車場や玄関、階段などの除雪開始。

大きな職場なので除雪車も数台抱えています。

除雪車をサポートするような体制で、職員大勢で除雪作業がすすめられます。

こんな大雪の日は職場に訪れる人もいないので、除雪に集中できます。

2時間ほどで概ね終了。

そして、職場でホッとしていると帯広市で120cmの積雪とのニュースが入ります。

観測史上最大積雪とのことで、がぜん興味が出てきました。

帯広市には両親もいるので、除雪の手伝いに行くと説明し早退。

午後は豪雪都市帯広市へgo。

仕事は午前で早退けし、ランチに納豆ご飯をかっこみ除雪作業へ。

朝、途中で終わっていた車を道路まで出すための除雪作業に再着手。

この作業に一時間ほど。

なんとか車を出して、帯広へ出発。

 

 

観測史上最大積雪一晩で120cmの町へ

[2025.2北海道十勝 観測史上最大の積雪に見舞われた帯広市の様子]

観測史上最大の積雪120cm都市帯広市へ向かいます。

途中の国道は雪でガタガタではありますが、走れます。

雪が降った直後なのでアイスバーンにもなっていません。

そんな国道を走っていると、帯広市に近づくに連れて徐々に積雪が多くなってきていると分かります。

帯広市内に入ります。

路上で車がそのまま放置してあります。雪で立ち往生した車たちでしょう。

何箇所かで雪でスリップしている車があり、みんなで脱出させようと協力している様子が散見されます。

困った時に助け合う姿がみられます。

私もこういう時は手伝うタイプですが、今回は手伝わず実家を目指します。

市内に入り、国道や主要道路は雪で凸凹なれど走れますが、住宅地道路までは除雪車が入っていません。

正確には前日の夜に一度入ったのみで、それ以降は除雪車が入っていないため降り続く雪で車が侵入できない状態です。

よくあることです。

実家の近くのなんとか車を止められる場所で車を止め、歩いて実家に向かいます。

ラッセルでなんとか到着。

父が胸まである雪を雪掻きしていました。

家も潰れおらず、とりあえず一安心。

雪掻きを手伝い、ぜんぜん終わらないので市内の様子を見学ドライブ。

歩道が歩けないので、みな車道を歩いています。

セブンイレブン以外のコンビニは全て閉店。

帯広市民のソウルフード【インデアンカレー】も全店閉店。

雪掻きも疲れたので、夜は近所の寿司屋で寿司でもと思いましたがお寿司屋さんも閉店。

両親の様子も帯広市内の様子も確認できたので、その夜の間に帰宅。

 

[2025.2.4北海道十勝 12時間としては観測史上最大の大雪に見舞われた帯広市内の様子]

取り留めのない文章ですが、最大積雪に見舞われた十勝帯広市の様子をお届けしました。

観測史上最大の積雪量とはいえ、案外みな平然としています。

そんなものなのかもしれません。

どんな時でも平常心。

 

関連記事:

雪かき コツ・道具・服装・事故・除雪作業への感謝の気持ち

 

参考サイト:

ウェザーニュース 帯広では記録的な大雪 一晩で積雪5cm→129cmに 落雪等に注意

 

したっけぃ

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

View Comments

  • 検索すると、電動式除雪機の最安値は7万円ですが、バッテリーを複数用意することが推奨されています。
    ウッドデッキや屋根の除雪にも利用できるようですが、除雪機を屋根に上げ下ろしする作業が容易ではなさそうです。
    ガソリンエンジン式は、ホンダ製で、26〜200万円近いものまで多種あります。
    除雪幅、除雪高、除雪量、エンジン排気量などにより、価格差がありますが、広い場所を、毎日のように除雪を必要とする方にとっては、負担軽減の必需品でしょう。
    それにしても、除雪のために数十万円の機械を購入するのも大変なことです。
    除雪を通して近所の方々との交流も、数年に一度ぐらいですが、道路の除雪を行う際、普段顔を合わせない近所の人と会話する良い機会となっています。
    除雪機は誰もなく、プラ製スコップでの、1〜2時間の力仕事です。

    • ミウル様
      北海道で使う除雪機はほぼ全てガソリン式です。
      電動式除雪機があると今知りました。
      厳冬期の北海道では充電タイプの電動式除雪機は使い物にならないかもしれません。
      電動式の除雪機を使っている方をみたことがありません。
      除雪機はやっぱりガソリン式、メーカーはホンダが一番良いですね。
      ミウル様も除雪の作業の時は無理はしないでくださいね。
      モーリー

  • 帯広のドカ雪、テレビニュースで見ました。
    北海道北部〜日本海側、道央地域は積雪が多いようですが、帯広〜釧路地域は、冬でも晴天が多く、雪が少ない印象ですが、記録的大雪に見舞われたことを知りました。
    道路までの敷地内、駐車場の除雪作業、特に高齢者は難儀なことでしょう。
    札幌市内の戸建在住の高齢者の方のブログで、日々の除雪作業の負担が重く、マンションへ転居する方が多いことを知りました。
    南関東の冬は晴天続きで、除雪が必要となるのは、一冬1〜2回あるかどうかで、雪国にお住まいの方々には申し訳なく思う次第です。

    • ミウル様、コメントありがとうございます。
      結局、私も近所の除雪機を持っている方に手伝ってもらいながら終わらせました。
      こちらの人間は「除雪がつらい、つらい」と言いながら、除雪作業は慣れているもの。
      近所の方々との除雪も案外楽しいものです。
      北国の人間は案外したたかに、楽しく雪と付き合っているのかなと思っています。
      ミウル様も暖かくしてお過ごしください。