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蝦夷富士こと羊蹄山 北海道の独立峰に登ってきたので画像をあげます2/2 噴火口 父釜母釜子釜編

2022-07-25 No.963

どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
いかがお過ごしでしょうか。

羊蹄山に登ってきました。
羊蹄山は火山です。
その噴火口の様子をお届けします。

1合目から9合目までの様子は前回の記事で紹介しています。
よろしければご覧ください。

前回記事:
蝦夷富士とも呼ばれる北海道の独立峰羊蹄山に登ってきたので画像をあげます1/2 1-9合目編

 

噴火口をぐるっと周遊

[2022.7北海道後志 羊蹄山噴火口周辺]

羊蹄山の山頂を目指すには4つのコースがあります。
その内の一つ倶知安(比羅夫)コースから登ると、噴火口周辺に到着した際に上記看板が見えます。

ここまでくると噴火口周辺は山頂まで勾配はほぼありませんのでお散歩コースになります。
ただしこの日は横から吹く風が強く、子供なら態勢を崩してしまうかもしれませんでした。
山はどんな時も油断はできません。

 

1-9合目までの様子は以下に紹介しています。

前回記事:
蝦夷富士とも呼ばれる北海道の独立峰羊蹄山に登ってきたので画像をあげます1/2 1-9合目編

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山噴火口周辺]

山岳部にも残雪が残る。
この窪地も昔の噴火口跡で【母釜】と呼ばれています。
この噴火口で直径100mほどでしょうか。

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山噴火口周辺ルートのケルン(積み石) 指が移ってしまい申し訳ございません]

ケルンがあります。
ケルンとは石を積んで登山者にルートを示す役割があります。
大切な目印です。

目印を確認して、眼下に雲を眺めながら進みます。

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山山頂付近遠景 指が移ってしまい申し訳ございません]

ここから奥に見える一番高い岩を目指します。
そこが山頂です。
案外距離があるので焦らず、景観を楽しみながら進みます。

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山噴火口周辺の稜線]

噴火口周辺はこのように稜線になっています。
右手に噴火口、左手には雲の切れ間から京極町?が見えます。

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山噴火口周辺のガレ場 ナキウサギの声が聞こえる]

山頂付近にはこのようなガレ場があります。
一回だけナキウサギの声を聞いた気がしました。
ナキウサギが生息しているのかもしれません。

ナキウサギはこのようなガレ場に氷河期時代から生き残っている美しい生物です。

関連記事:
エゾナキウサギ 生きた化石の探し方

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山山頂]

やっと山頂です。
7時間かかってしまいました。

なにはともあれ無事山頂です。
一時間ほど山頂付近でランチ&昼寝をします。

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山山頂付近稜線]

山頂に至る稜線。
結構切り立っています。

こちらのお二人は大学生風のお二人でほぼ同時に登頂しました。

眼下に雲海を望み気持ちが良い瞬間です。

 

[2022.7北海道後志 羊蹄山山頂にて麓で採れたトマトを食べる]

羊蹄山の頂上でのランチは麓のニセコ町でとれたトマト、蘭越町でとれたお米でつくったおにぎり。
なんともいえない充実感を感じつつ、羊蹄山の麓でとれた美味しい食事を頂きます。

いただきます&ごちそうさまでした。

 

 

二つの噴火口

羊蹄山は5-6万年前ほど前から活動が始まり、4万年前には現在の形に近くなってきたと言われています。
最後の噴火は2500年前で現在は噴気活動は見られません。
今は安定している火山といえます。

 

羊蹄山には3つの噴火口があります。
・母釜
・父釜
・子釜

参考サイト:
気象庁 羊蹄山

 

母釜

[2022.7北海道後志 羊蹄山の噴火口 母釜]

母釜。
噴火口の直径は100mほど、深さは80mほどでしょうか。

子釜。
上記画像の左側の窪地が子釜です。

 

父釜

[2022.7北海道後志 羊蹄山の噴火口 父釜]

こちらの噴火口は巨大です。
火口直径は約700m、深さは200m、周囲は5000mほどの大きさです。

 

この後、ゆっくり下山しました。
下山時間は18時過ぎ。

5:15-18:15となんと13時間もかかってしまいました。
なにはともあれ、無事に下山できましたことを感謝です。

遅くとも、自分のペースで確実に一歩一歩前に進んでいくことを大切にしたいと思います。

 

したっけぃ

 Insta360 ONE X2が欲しいです。360度カメラが欲し過ぎます。

モーリー

東京からUターンして、2015年から北海道で狩猟しています。趣味は旅、料理、読書、アニメなど。仕事は元絵描きで環境調査、インバウンドなど。 ブログは狩猟を軸に、自然と人の折り合いのつけ方、本質的な豊かさの模索をテーマにしています。

View Comments

  • 羊蹄山、往復13時間の山行お疲れ様でした。
    羊蹄山は、京極や周辺、洞爺湖温泉からも眺めたことがあり、札幌在住で、ニセコに別荘のある方のブログで、
    羊蹄山が頻繁に紹介されていたので、親しみ深いです。標高は富士山の半分ほどですが、蝦夷富士の別名から富士山に似た端正な形が見事ですね。吉田登山口(五合目)から富士山頂まで標高差約1500mに対し、羊蹄山登山口の登山口は標高400m前後と低いので、標高差はほぼ同じ1500mですから、山頂まで約5時間、簡単ではありませんね。ちなみに、富士山頂までの標準コースタイム6時間で、同じ標高差なのに所要時間が1時間長いのは、空気が薄く、呼吸が困難だからでしょう。富士山頂の火口は、直径780m、深さ200mなので、羊蹄山火口、ほぼ同規模で遜色ありませんね。30数年前の富士山登山、往復4時間半ほどの健脚を誇っていた私ですが、今は本格的登山は体力的に無理です。モーリーさんの山行紀で、火口の残雪写真を拝見できて嬉しいです。
    私なら(空想ですが)、モーリーさんと同じ登りコース、下山は、真狩側九合目お花畑を見て、ニセコ登山道へ合流するコースでしょうか。

    • ミウル様、またのコメントをありがとうございます。
      富士山往復4時間ですか?!
      それは早いですね!
      私も富士山のご来光を目的に登山したことが一度だけあります。
      確か深夜の12時頃に登り始めて4-5時頃に登頂、そして下山でしたから。
      それはスゴイ健脚ですね。
      真狩コースのお花畑も評判良いですよね。次に登るなら真狩コースかなと思っています。
      北海道では8月の後半から紅葉が始まってしまいます。
      秋は紅葉を探して登りたいなと思っています。
      ミウルさまも、よろしければまた北海道まで遊びに来てください。