2021-11-24 No.904
どうも、北海道十勝のハンターモーリーです。
以前、山奥をドライブしているとロードキル※でしょうか、フクロウが道路上で瀕死状態で倒れていました。
山奥でスピードも出したくなる直線の道。
恐らくは自動車との衝突事故だと思われます。
知り合いが動物病院をしているので、診てもらおうとしました。
しかし、しばらくして「ホクエェ…」と一鳴き後に亡くなってしまいました。
※ロードキルとは道路上での野生動物の死亡事故
名無しも可哀そうだと思い、名前を「ふうた」と名付け遺体を埋葬しました。
「花に泣く鶯(うぐひす)、水にすむ蛙(かはづ)の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。」とは古今和歌集の一説です。
「花をみてウグイスが歌う。水のカエルも歌っている。全ての生き物は歌を歌うのだ。」の意。
ふうたも最後に歌を歌ったのでしょう。
その声は今も思い出されます。
学名:Strix uralensis
体長:50cm(翼開長:100cm程度)
体重:500g~1200g程度
分布:ヨーロッパ北東部からアルタイ、モンゴル、中国、日本などユーラシア大陸に広く分布
生息:低地、低山地から亜高山帯の大きな樹木がある広葉樹林や針広混交林を好む。
繁殖:3-5月頃。一夫一妻で繁殖する。オスの求愛のさえずりは1-2月頃から始まる。巣は樹洞や他の古巣、巣箱も利用する。1巣卵数は3-4個。繁殖期のオスの行動圏は150-200㎡。
食性:肉食(臭いトガリネズミを含むネズミ類やモモンガ、イイズナなど小哺乳類が9割。エゾリスやミカドネズミはあまり食べない。地域差や時期的要因はあるだろうが餌を選択して食していると推定される。下に参考文献あり。)
寿命:約20年
特徴:
エゾフクロウはフクロウの亜種で北海道に生息する。他の亜種にはトウホクフクロウやキュウシュウフクロウ等も日本には生息する。
内地のフクロウよりもやや白い傾向がある。
渡り鳥ではなく留鳥なので同じ域内で定住している。
昼は活動せず、夜になると林縁や下枝の少ない樹林内でネズミ等を捕食する。
フクロウの行動圏は繁殖期以外は4k㎡内が行動圏とされるが、冬になると人里近くを行動することも多い。
参考文献:
耕地防風林におけるエゾフクロウの冬期間の食性 米田・阿部・中尾
立派なエゾフクロウの足です。
鋭い爪と肉厚の足でガッチリと獲物をつかんで離さないのでしょう。
フクロウの羽は触ると本当に柔らかくすべすべしており、触り心地が最高です。
この羽で羽音を立てずに滑空し、獲物を狩るハンターです。
あまり数の多くない生物です。
ロードキルなどの不要な死は避けたいものです。
フクロウは森林に生息するフクロウです。
夜行性なので夜の山や森林をドライブする時は、普段よりも10km/時はスピードを落としましょう。
野生動物にとっても、車にとっても傷つかない両得な選択です。
好きな音楽をかけながら、ゆっくり走ってください。
関連記事:
したっけぃ